【準備】
バックアップしようとするパーティション(ドライブ)にスキャンディスクをかけ、ハードディスクの不良部分を省いておくのがのぞましいです。
またWindows2000/XPではAdministrator権限で行わなければなりません。(あなたがPCをひとりで使っているのなら、通常、このAdministrator権限を持っています。)
【B's Recorder GOLDを起動する】
Windowsの「スタートメニュ」から「BHA」→「B's Recorder GOLD」を実行すれば、起動します。
デフォルトでは、起動すると「補助メニュー」というウィンドウが表示されます。ESCキーで閉じてください。
そしてメインメニューの「ツール」(ALT+T)から「HDDのバックアップ」を実行します。
HDDのバックアップというウィンドウが開きます。
【パーティションの選択】
物理的なドライブ全体をバックアップすることも、物理的なドライブをいくつかの区画にわけたパーティションをバックアップすることもできます。
デフォルトでは「パーティション」が選択されており、特に問題がなければ、そのままでいいです。
ウィンドウはパーティション(論理ドライブ)一覧を表示しています。上下矢印キーで一覧を移動し、自分がバックアップしたいパーティションを選択します。
システムをバックアップするのですから、通常はCドライブです。
しかしマルチブート環境などを構築している場合は、他のドライブになる場合があります。
選択したら、「次へ」(ALT+N)ボタンでページを進めます。
【最適化の選択】
デフォルトで、「未使用クラスタを検出する」設定になっています。
特別な理由がなければこのままでいいです。バックアップデータが小さくまとまりますから。
また、たいてい「圧縮有」オプションをチェックできます。(できない場合もあります)。圧縮するとデータがコンパクトになるので、CDR/RWの枚数を減らせるでしょう。ただし、バックアップとリストアに時間がかかるようになります。そして時間がかかる割に圧縮率が低いという報告もあります。このあたりは好みです。
「圧縮有」をチェックすると、「圧縮レベル」を「速度優先」か「圧縮率優先」か、スライダーでカスタマイズできます。スライダーを左へ移動すれば速度優先、右へ移動すれば圧縮率優先です。
設定が終わったら「次へ」(ALT+N)ボタンです。
【バックアップオプション】
まず書き込み速度を選択します。
おそらくデフォルトでは、お使いのCDR/RWドライブに可能な最大の速度が設定されているでしょう。使用する書き込みメディアがそれに対応していなければなりません。自分の環境にあわして調整してください。
このページで重要なのは「ブータブル設定」です。
3つから選択できます。「なし」と、「起動ディスクから作成」と、「汎用的な起動ディスクイメージより作成」です。
通常は、デフォルトのまま「汎用的な起動ディスクイメージより作成」でいいです。
ブート時に特別なDOSドライバを読み込まなければならないときは、そうした起動ディスクを自分で別に作成しておいて、このページで「起動ディスクから作成」を選択します。
いずれにしても、ブータブルを作成するようにしておけば、リストア時に、バックアップしたCDR/DVDから直接PCを立ち上げ、リストアすることができます。
パスワードの設定は、第三者にリストアをさせたくないときに使います。通常は、デフォルトのまま空欄でいいです。パスワードを設定すると、リストア時にブラインドタッチでその入力をしなければならず、視覚障害者には難関がひとつ増えます。
設定が終わったら「次へ」(ALT+N)ボタンです。
設定の確認のためのページになります。
問題がなければ、CDR(DVD)ドライブに、書き込みメディアを入れておいて「完了」ボタンです。それで、バックアップ処理が始まります。問題があるときはESCキーでキャンセルし、最初からやりなおしてください。
【メディアの入れ替え】
もっとも単純なシステムのバックアップでも、700MのCDRが2-3枚程度は必要です。
大きなシステムの場合は数十枚になるでしょう。
メディアの入れ替え時には発声しませんが、ドライブのトレイが開きます。その音で次の新しいメディアと交換すればいいです。
書き込んだ順番が重要です。リストア時は、その順番どおりにドライブに入れなければ、うまくリストアできません。メディアの順序を確実に区別できるようにしておいてください。
また、大きなシステムのバックアップには時間がかかります。覚悟してやってください。
そしてバックアップ中は、他のプログラムを起動しない、使わないのが望ましいです。他のプログラムが動作すると、CDRやDVDへの書き込みが失敗し、すべてをやり直さなければならない場合があります。
以上です。